ロマンスの辞典

日本で一番ロマンチックな辞典ができました。
「ロマンス」という まったく新しい切り口から505単語を選定。
雰囲気たっぷりに描かれた131点のイラストも収録しています。
読んでも、眺めても、ページをめくるだけでも楽しめる、プレゼントにも最適な一冊です。

同時刊行の『悪魔の辞典』(著・中村徹/絵・Yunosuke)とともに、“言葉を楽しむ辞典”として立ち上げた「YUEISHA DICTIONARY」の第1弾!
言葉の魅力をより引き出すイラストもたくさん収録された、時に切なく、時にキュンとする、ロマンチックな辞典です。

  • 著:望月竜馬/絵:Juliet Smyth
  • 定価:本体1600円+税
  • 判型:四六判変形(ハードカバー)
  • 頁数:288P
  • 発売日:2018/12/4
  • ISBN:978-4909842015

 


まえがき

日常に「ロマンス」というフィルターを

本書は、調べ物をするにはまるで役に立たない辞典である。なぜなら掲載されている語句が「ロマンス」という極めてあやふやな基準によって選定されたからだ。しかもその意味は、すべて私の主観によって書かれている。
「ロマンス」という言葉にどんなイメージを抱いているだろうか。まず、似た言葉に「ロマン」というものがある。おおよそ夢や冒険といった観念と隣り合わせで使われるものだ。「男の『浪漫』」という風に、漢字で表されることもある。一方で「ロマンス」は主に恋愛事を指すことが多い。さらに、その極北にあるのが、景色や言葉、雰囲気などに広く用いられる「ロマンチック」という言葉だろう。
それぞれの言葉の本来の意味はさておき、本書ではそれら三要素をひっくるめて「ロマンス」として扱った。いわゆる辞典とは一線を画す一冊に仕上がった。それゆえ、記した言葉の意味のほとんどは、受け手のみなさん一人ひとりによって異なる捉え方ができるはず。もしも本書のどこか一箇所だけでも、みなさんの感受性にキュンと刺さることができたなら、これほど幸福なことはない。
本書は単なるフィルターである。そこに正解など存在しない。だからこそ、本書を手がかりに、日常の中に隠されたロマンスを見つけ出していただきたい。この世界という舞台は、視点というスポットライトの当て方をほんの少し切り替えるだけで、悲劇にも、喜劇にもなり得るのだ。引くのでも、読むのでもなく、ただ感じるつもりで、どうか思いのままにページをめくっていただきたい。

     


望月 竜馬(もちづき・りゅうま)
編集者・ライター・ロマンチスト。大分県出身。
思わずくすぐったくなるような、感性を刺激する本作りがテーマ。
担当作に『悪魔の辞典』『ロマンスの辞典』『言の葉連想辞典』などがある。
Juliet Smyth(ジュリエット・スミス)
イラスト絵画を中心に、愛する喜びをテーマにした作品を描く。
シンプルな線の絵に、自身で紡いだ詩を添えた形でTwitter やInstagram に掲載。
挿絵、個展、企業とのコラボなど、幅広く作家活動を展開する。
誰にもある「忘れたくない一瞬」を表現するのが生涯の目標。

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